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【EC】格安配送(メール便)導入ネットショップから潰れていく理由

格安配送(メール便)を導入しているネットショップから潰れていく理由

ネットショップ運営経験がある方なら”あるある”なお話ですが、未経験の方だと”?”かもしれません。それは自分がお客様の目線に立っているというよりは、販売側の目線を”まだ”持ってないからです。お客様からすれば、送料は無料または格安が良いのに決まっています。実際に店舗運営を行っていくうえで、安易な考え、”なんとなく”でメール便を導入すると確実に自分の首を絞めることになりますので下記の内容について一読頂けましたらと思い、記載します。

メール便(格安配送)のメリット

・受注件数を増やせる
・リピートされやすい
・新規客獲得のハードルが下がる
・転換率が上昇

メール便(格安配送)のデメリット

・客単価が下がる
・人件費が増える
・受注処理が煩雑になる
・客層の低下
・納期の問い合わせが増える

メール便(格安配送)の導入理由

メール便を導入していない場合、お客様からの要望が多いのがメール便の導入希望です。DM便、定形外郵便など、ともかく安い送料を望まれる方が多く、また、ライバル店が導入していたり、参考店が導入していると、安易に導入してしまう傾向があります。メール便を導入している店舗は、送料無料設定も低く設定されていることが多く、宅配便のみのネットショップと比較すると、新規客獲得のハードルが極めて低くなります。

デメリット部分は考えている以上に大きい

・梱包に使う人件費の増加
・問い合わせが増える
・客単価が下がる(低い)

受注と出荷でそれ相応の負担や対応が必要となり、処理効率を上げるシステムの導入が必須となります。最初からメール便を導入している店舗でも、出荷件数が増えてくると対応を迫られることなります。場合によっては、赤字転落の要因になる可能性もあります。商品単価が低い場合は、メール便を導入することで購入する回数が増えるだけで、総額は減ってしまう場合もあります。100円ショップがネットに進出しない理由をよく考えてみて下さい。

メール便の送料も無料にしてしまうという過ち

客単価が低いところに、送料無料にして利益率も下げてしまうことの危険性。
例えば利益率50%の商品合計2000円で送料無料にした場合、メール便のコストが200円だとすると20%の利益を失います。さらに決済利用料・システム利用料が約10%+人件費+梱包費が必要です。
そうなると利益率は30%以下となります。
元の利益率が20%の商品の場合は、赤字で売ることになりますので〇〇SuperSALEなどで、安易に値下げするとあっさり赤字になります。

メール便を導入しても良い例

・そもそもメール便で配送できる商品がほとんどない店舗。例えば家電店で、比較的利幅の大きい消耗品や部品などをサービスの一環として対応している場合。
・デメリットを考慮しても利益率が高い商品を販売している場合。
・メール便の送料無料を設けず・有料としている場合。

まとめ

賢く運用すれば、格安配送は新規顧客獲得ツールとして効果的ですが、デメリット部分も考慮した上で導入するようにしましょう。これまで多くのネットショップが導入していますが人気店で評判だった店舗でさえ利益率のコントロールに苦しみ、倒産しています。繁盛店ほどそういう傾向にあるので、すでに導入している店舗の方は、配送・梱包などにかかる人件費を含めて利益率を再確認してみてください。

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