【EC体験談】たった一言のアドバイス(ツッコミ)でネットショップの売上が3倍になった話
クライアント企業は、輸入雑貨やアパレル関連の商品を楽天で販売している会社でした。
月に一度、訪問して2時間ほどの会議に参加するだけの仕事(交通費込み5万円)です。コンサルティングというようなものではなく、有識者会議みたいなもので、社長や社員達の発言内容に対して、事例を紹介したりアドバイスをしていました。
この話は3度目の訪問時に起こります。社長が『売上を月商1000万にするにはどうしたら良いんだ!』という投げかけが議題になりました。
1度目の訪問は、『商品が良く売れるが、商品が不安定で品質クレームが多い』という議題でした。
2度目の訪問は、『販促企画や広告で訪問者が多いのに売上が500万円以上にならない』という議題でした。
私が会議の後に確認していたこと
1度目の訪問
クレームが起こっている該当商品のレビューをチェック。クレーム内容のチェック。高評価内容をチェック。どれくらい売れているのかを把握。ライバル店の同型商品との比較。
2度目の訪問
商品の仕入れ担当者の話を詳しく聞く。商品の入荷タイミングと在庫状況の確認。
売上が上がらない理由
1度目の訪問、2度目の訪問の後、以下の2点が分かりました。
・商品アイテムは多いが、実際に売れている商品は全体の2割もなかった。しかもその大半はパンプスだった。
・主力のパンプスは月末までに売切れていた。次回の入荷は月初。
パンプスが売れている理由について。
商品に対するクレームも多いが、高評価も多い。ライバル店と同品質で価格は圧倒的に安かった。
3度目の訪問時に社長に伝えたこと
在庫が足りてないです。1000万円売れるだけの在庫を持ってください。
ええええええええええええええええええええええええ~という感じになりました。そりゃぁそうです。店舗全体では1000万円以上売れるだけの在庫があっても実際、売れる商品の在庫数が足りていなければ、それは在庫が足りていないということです。
私『月末前に売れ筋商品が在庫切れになってますし、実際、こればっかり売れてますし、クレーム内容も売れ筋カラーが売切れになってることを指摘してます。』
私『ご担当者からすれば、クレームばかり来る商品に感じてしまいますが、それだけ売れているからクレームが来てるように私には思えます。』
社長『リスクはあるけど、実際言われてみるとそうだし、在庫を増やしてみるか。工場には品発注量を倍以上にするわけだし質改善要求とコスト削減もお願いしよう。』
その後の結果
会議から2か月後の売り上げが1500万円を突破。売れ出すと口コミも広がりさらりに売れ出します。半年後には月商4000万円を突破しました。最終的にパンプス専門店になっていきました。
この企業や社長に潜在的な力が眠っていたわけですが、外部から意見も取り入れていたのが功を奏した事例でもあります。