【解説】商品価値について、何を伝えれば良いのか?

価値について コラム

商品価値について、何を伝えれば良いのか?

ネットショップに限らず、販売業であれば、その商品の価値について、消費者に伝えなければ売れません。単純に商品を陳列しているだけでは、その商品の事をすでに知っている人にしか売ることができません。そこで、いかなる価値を伝えたら良いのかアドバイスさせていただきます。商品ページづくりの参考のためにも是非、読んでみてください。

便益価値

商品がどんな具体的な欲求を充足してくれるのか、 ということです。

その商品は、どんな問題を解決してくれるのか
その商品は、どんな役に立つのか

といった質問の答えが「便益価値」になります。

感情価値

その商品を利用することによってユーザーが感じる

「心地よさ」
「たのしさ」
「うれしさ」

など、感情に作用する価値のことです。 (「情緒価値」ということもあります)

これはブランドイメージとも強く結びついています。

観念価値

これは「コンセプト価値」と言うこともありますが、

商品

そのものが持つ価値というよりも、 むしろ、その商品を提供する企業が打ち出している経営理念や方針、企業文化などがもたらす価値です。

具体的には、

「誠実な経営に徹する」

といった経営自体についての方針や、

「原材料には天然ものしか利用しない」

といった品質についての考え方であったり、

「環境保護」「動物愛護」

といった、社会的な意義の高い問題に対する 貢献意識の強さです。

人々は、上記のような、 商品の背後にある企業のこだわりや考え方、 社会的な貢献意識の高さに共感して、 あえてその商品を選択するという行動を取ります。人に限らず、お店も企業も日頃の行いや意識は大切です。

まとめ

海外ブランドなどを調べてみると上記の3例を、必ず押さえています。
個人的には、商品価値の3要素みたいなものだと思ってます。

これらの価値についてバランスよく説明するのが、理想であり、目指すところだと思うのですが、便益価値は別として、感情価値や観念価値ばかりの話になってしまうとなんだか怪しい商品のようにとらえられてしまうかもしれません。

一流ブランドは、便益価値に感情価値が加わり、観念価値を持つに至るという道のりを歩んでいます。そこにプロジェクトXのようなドラマがあるものです。

特に、今の時代は観念価値を持つことが重要だと思うのですが、

悪質商法のようなことを行なう輩が打出すことが多いので気をつけないといけません。詐欺や詐欺まがいになってはいけません。